2019年8月8日発売のプチコミック 9月号に連載中の『私が恋などしなくても』第6話!
女性向けコミック誌の編集者・結芽(ゆうめ)は、実は恋愛経験ゼロ。
理詰めでラブストーリーに取り組む彼女に、ヒットメーカーの先輩・成川(なるかわ)が“リアル”を伝授したらどうなる・・・!?
編集部の裏側も知ることができる大人気確実のマンガですね。
単行本化が待ち遠しい作品です。
今回は最新第6話の『私が恋などしなくても』のネタバレ、感想をまとめました。
私が恋などしなくても【第6話】のネタバレ
2月末新学館で全部署参加の懇親会があった。私はそこで人事部の牧田さんと知り合った。
牧田さんは私を気に入ってくれて、大学の後輩でもある私の同僚の成川さんにそのことを相談した。
成川さんから全く脈絡なく付き合おうと言われたのが3月の頭…。
成川さんはいったいどんな気持ちで私と付き合っていたんだろう?――
「百歩譲って、成川が茅野さんのこと黙って横取りしたいほど好きだったとするよ。それでも付き合ってからの事後報告もなしって、大人のすることか?」
結芽は牧田さんと二人で飲みに来ていた。
「牧田さんのおっしゃることわかります。成川さんがそんな誠意のないことをしたのが私も…少し信じられなくて…」
「…そもそも成川ってそんなに茅野さんのこと好きなの?……ごめん、この話、やめよ!君がもし成川と別れたら懲りずにアプローチするよ」
話を終えて結芽が先に店を後にし、牧田が一人残ったまま酒を飲んでいると、入れ替わるようにバタバタと成川がやってきた。
「座れよ。ドラマ化おめでとう」
「そのおかげで今クソ忙しくて、すぐ編集部もどります。…牧田さん、茅野に何か言ったでしょう?」
「嘘は一つも言ってない。…成川、真実がバレて困るのは、今やお前じゃないか?」
意味深な言葉を投げかける牧田。
「…俺、牧田さんのこと女に関してはほとほと理解できませんよ」
――成川さん、私のこと好きですか?――
「これまでたくさん仕事で少女まんが読んできたのにな。こんな気持ち描いてなかった…。わかってる、成川さんに聞くしか無い。ほかに解決法もないし…ただ聞くだけのこと…」
――成川さんのことが知りたかったのに、知るのが怖いって思う――
成川は担当している漫画のドラマ化で仕事が立て込んでおり、ほとんど茅野とも顔を合わさない日々が続いていた。
「ここんところ、成川さんに会えてない…」
――でも、そうだ。付き合う前もあとも、成川さんは変わってない。なら、何か変わったとすれば、私だ――
ある日仕事を終えて帰る支度をしている結芽の携帯が鳴った。夜遅くまで帰社しない予定であった、成川からであった。そこには短く『屋上』との文字が。結芽は屋上への階段を駆け登った。
――バタン!
勢いのまま屋上のドアを開けると、そこには電話中の成川が一人座っていた。
「…もしもし、申し訳ありません…ええもう撮影入っている分は僕が説得します。はい。…はい、はい、では…」
電話を終えると、成川は携帯の電源を切り、地面に放り投げた。
「聞いての通り、ドラマの脚本が先生と全然折り合わなくて!先生はヒステリー起こすし、情緒不安定だし!いったいこれ誰得の企画だよ!?あーもうヤダヤダ本当に降りたい!!…ていう誰にも言えない愚痴…」
「…成川さんでも仕事がうまくいかないことあるんですね」
「ないわけないでしょ、ほら、やっと会えたんだから、来てよ」
成川は座ったまま両手を広げ、結芽に話しかける。しかし、結芽はそこに立ったまま話し始めた。
「…牧田さんから聞きました。どうして私をわざわざ横取りしたんですか?それまでは成川さん、私のこと特に好きじゃなかったですよね?」
――このままでは成川さんをどんどん疑ってしまう…それでも今は少しでも、私のこと、好きですか?――こんな不安、私の中に知らない――
「…成川さんが、今も、私のことなんとも思ってないんだったら…もう…付き合っていくのが…辛い…」
涙を流しながら思いをぶつける結芽を、成川がそっと抱きしめた。
泣いている結芽の顔に手をやり、自分と目線を合わさせる。
「…茅野さん、俺のこと…好き?」
「……好き……です」
――成川さんは言葉を返さない。ただ優しく、長く、抱きしめる――
「牧田さんのこと、話してくれてよかった。だから茅野さんは、俺を信じきれずにいる」
少し落ち着いた結芽と成川は向かい合って座った。
「でも俺のことはまだ好きでいてくれる。なら…もう少しだけ待ってほしい。無条件に俺の彼女でいてよ。身勝手なこと言ってると思う。でも、俺今余裕がなくて、釈明できる自信がない。…ごめん。…でも近い内に、俺が隠していること、全てバラすから。…その時、どうするかは、茅野さんが決めて…」
私が恋などしなくても【第6話】を読んだ感想
以上、最新話第6話のネタバレでした!
牧田の登場により、成川の気持ちが信じられなくて不安になる結芽。
自分のことを本当に好きでいてくれているのか、今まで恋愛経験のなかった結芽は聞きたくても聞けないもどかしさを感じています。
ある日思い切って成川に思いをぶつけるも、返ってきた言葉は「待ってほしい」というもの。
いったいどんな気持ちや真実を成川は隠しているのか、次回以降の話の続きがとても気になりますね。
次回最新話が掲載されるプチコミック10月号は2019年9月6日発売予定です。お楽しみに!