はいさい!ミショーです。
今回レビューする映画は「英国王のスピーチ」。
吃音のあるイギリス国王・ジョージ6世が、言語療法士・ライオネル・ローグと出会い、そこから吃音を克服し、国民からの信頼を得るためのスピーチを成功させるまでの道のりを描く物語です
英国王のスピーチのあらすじと内容をネタバレ
ジョージは幼い頃より吃音にコンプレックスを抱いており、国王となる素質はあるのに自分に自信が持てていないという状況でした。
妻のエリザベスがローグを見つけ、なんとかしてジョージを治療に通わせようと説得します。
エリザベスの献身・熱意にはぐっとくるものがありましたね。
なんとかしてジョージをローグの元へ連れて行くことに成功しますが、最初の出会いは衝撃的なものだったと推測できます。
ローグはいくらジョージが身分を隠して訪れているとはいえ、リラックスさせるためだとして愛称の「バーティ」で呼びたいと提案するのです。
次の王ともなろう人をニックネームで呼ぶという破天荒さに、まずは驚きますが、それも「治療の場では医者も患者も同等の立場」というポリシーに基づいており、それは現代の医療においては当たり前となりつつある考え方ですが、それをローグが当時から持っていたと言うことには驚かされました。
ローグのキャラクターは非常に面白く、特にジョージを怒らせないような絶妙の塩梅で、ジョージの気持ちを変えさせようとする手法は非常に面白く、二人の掛け合いにはワクワクしました。
ローグはジョージに対し、
「自分の声を聞かないで、音読をしてもらう」
という破天荒な方法を試させ、そのレコードを渡します。ジョージは帰ってからそのレコードを聴き、自分の流ちょうな発声に非常に驚き、ローグになら治療を任せても良いかもしれないと思うのでした。
ここから、二人の間に徐々に信頼関係が生まれていく様子が描かれていき、心が温まります。
ジョージは単に言語聴覚士としてだけでなく、自分の悩みや幼少期のトラウマ、父に対するコンプレックスなども打ち明け、自分自身と向き合っていきます。
いくら王とはいえ、一人の人間なのだなと思わせられますし、徐々にジョージに対し共感する気持ちが強くなってきました。
ついにジョージ5世が亡くなり、王の座が動くときが来ます。ジョージの兄デイビットが即位しますが、彼は遊びと恋人に夢中で、当時の恋人が国王婦人には不適格な身分だったために、周りから「王となるべきではない」という見方をされてしまっていました。
そのため、ジョージは王になりたくもないのに王になるしかない、という運命に苛まれます。
それでもローグはジョージを励まし、自信を持つように、そして代わりに即位するように言います。
ローグはもはや言語聴覚士という身分を超え、ジョージにとって必要不可欠なさ存在になっているのだと言うことを実感し感動しました。
最後、第二次世界大戦に向け国民を鼓舞するという重要なスピーチのシーンでは、こちらも手に汗握って見守りました。
ジョージは見事に成功させ、それをそばで見守るローグの優しい表情にも感動しました。
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