2019年3月1日発売のBE LOVE 4月号に連載中の『ブレードガール―片脚のランナー―』第10話!
骨肉腫で片足を失った女子高生、鈴。 生きる希望を失った彼女だが、義足技術者・風見と、競技用義足・ブレードとの出会いによって人生が大きく変わりはじめ…。
義足とともに駆ける、青春パラスポーツ漫画です。
単行本も大人気で、現在1巻が発売されています。
今回は第10話の『ブレードガール―片脚のランナー―』のネタバレ、感想をまとめました。
ブレードガール【第10話】の内容をネタバレ
部内対抗リレーで、ケイとの友情を深めた鈴。二人で出かけ、初めてのスポーツショップに行くことに。
初めてのショッピング、初めての友達。そんな鈴に・・・?
「あ、スパイク!かっこいいなぁ。そうだ!おそろいにしようよ!」
「来年は大会に出るんだし?それで、何色にするの?」
鈴の誘いをさらっとかわすケイ。
「う~ん・・・スカイブルー。夏の青空の色だね」
2人で仲良く買い物を楽しんでいた時に鈴の携帯が鳴る。
「え・・・風見さんが!?」
練習場に駆けつける鈴。
「・・か、風見さん!」
「ただいま」
久しぶりに見るふわっとした優しいほほ笑みに思わず涙が出る鈴。
「早速お披露目したらどうだ?新作ブレード」
「新作ができたんですか!?」
——風見さん、がんばったんだ・・・どんな想いで・・・。
「これが新作モデルだ」
風見が取り出したそれは、従来のものよりも曲がっており、華奢に見えた。
「でも、考えがあって“この形”なんですよね?風見さん」
「試してみるか?」
風見が作った新作ブレードをつけ、走り出す鈴。
シュッ———カッカッカッカッカッ・・・
きれいなフォームで風を切って走る鈴。その姿を見た風見は驚いた。
「あいつ・・・」
「驚いたか?頑張ってたのはお前だけじゃないってことさ」
———すごい!走ったら思ってたより軽く感じる!ブレードに走らされてるみたい!
足が楽に振れる!これならもっとピッチを上げられる!
グンッ!
鈴の走り方はまたギアが変わり、さらに速さを増した。
「新型のブレードは軽くて振りやすく、踏み込みが強いブレード。それが新型だ!」
「これ、あたしのブレードだ!」
自分に合ったブレードを身に着けた鈴は喜びでいっぱいだった。
「それが世界と戦える国産ブレードか・・・」
現れたのは、風見がブレードの研究をしているIZUMOの開発部長であった。
部長の判断でこのブレードが制作できるかどうかがかかっている。緊張した空気が漂う。
「正直驚いたよ。・・・が、IZUMOには夢物語に出す時間も金も人員もない」
「そんな・・・!!」
風見に冷たい目線を送る部長。部長に食い下がる鈴を横目に、風見が頭を下げる。
「はっきり言ってもらってありがとうございました。おかげで目が覚めました。
俺、IZUMOを辞めます。
俺にはあきらめるという選択肢はない」
吹っ切れた表情で言う風見に面食らう部長。
「風見さんのブレード、とっても走りごごちいいんです・・・」
沈黙を破ったのは、鈴であった。
「義足がなければ立てないあたしが、走れて楽しくて・・・
風見さんの情熱が背中を押してくれるんです。もっと挑戦できるんだって」
——風見さんの想いに全力で応えたい・・・!
IZUMOという大きなスポンサーを失った風見。
「大丈夫、IZUMOの代わりのスポンサーを見つければいいんですよ!
新生ガレージチーム結成ですね!」
明るく前向きな鈴に心動かされる風見。
———おまえの情熱が、おれに新しい景色を見せたんだ———
ブレードガール【第10話】を読んだ感想
以上、第10話のネタバレでした!いかがでしたでしょうか?
風見が作った新型ブレードで気持ちよく走ることができた鈴。
IZUMOという大きな後ろ盾を失って、このブレードの製品化は実現できるのか?風見と鈴の情熱が届くのか?展開が楽しみですね!
次回最新話が掲載されるBE LOVE5月号は2019年4月1日発売予定です。お楽しみに!