2019年4月1日発売のBE LOVE 5月号に連載中の『私たちはどうかしている』第45話!
幼いころに母が住み込みで働いていた老舗和菓子屋で出会った七桜(なお)と椿(つばき)。
しかしある事件が起き、二人は離れ離れになる。 15年が経ち、それぞれ和菓子職人として成長した二人は、思いもよらぬ場所で再会することになり・・・!?
単行本も大人気で、現在8巻まで発売されていますよ。9巻が4月に発売予定です。
今回は第45話の『私たちはどうかしている』のネタバレ、感想をまとめました。
私たちはどうかしている【第45話】のネタバレ
椿は目の不調を抱えながらも日常を取り戻していた。
一方、光月庵に復讐を誓う七桜は多喜川の力を借りて「花がすみ」を開店。店の命運を懸けた選定会では椿が勝利するが、「花がすみ」が気になる椿は店を訪れ、七桜と対面する。
ライバルとなった二人。だが共同で和菓子を作ることになり…!?
「花がすみさん、この亥の子餅とても美味しかった。」
「ありがとうございます。少し不安だったんです…どうしてか突然いつもの業者さんから小豆を買えなくなってしまって、使い勝手の悪い小豆であんを作ったものですから…。」
「まあ、全然そんな感じしなかったわ。よかったら小豆の業者さん紹介しましょうか。いいところを知ってるの」
「ほんとうですか、それはうれしいです。今度は永くおつきあいさせていただきたいです」
七桜と旅館の女将のやり取りを、椿の母は苦虫を潰したような顔で見ていることしかできなかった。
旅館での和菓子の試食会を終えた椿は母から問い詰められる。
「知ってたのね、花がすみの店主があの女だってこと」
「今度は小豆の業者に手を回したんですか。そんな姑息なことをしても、七桜には通じませんよ。七桜…『さくら』は光月庵を乗っ取ろうとしている。」
「あの小娘…!椿、あなたまさかまだあの女に気持があるとかないでしょうね!椿!」
そして週末。旅館の女将からの提案で、和菓子創作のアイデアのために、和倉温泉の旅館に招待を受けた椿と七桜。
「今日はよろしくお願いします、光月庵さん」
――光月庵と一緒に和菓子を作る。これは、仕事。
案内された部屋に入ると、部屋からは海が一望でき、とても雰囲気の良い旅館であることが感じられた。
「わぁ!温泉って生まれて初めて!雰囲気だけでこんなにくつろげるものなんだ…」
――すぐ隣の部屋には椿がいる。考えると胸がざわつく…
食事の席は二人一緒であった。食事を食べながら、椿が和菓子の話を振る。
「どんな御菓子を考えている?もうなにかあるんだろ」
「海鮮づくしみたいな…いろんな和菓子を一つの盆に盛るの。モナカを貝殻にしたり海を感じるものにして。それも秋の海!」
夢中になって御菓子について語る七桜を見て、ふと昔のさくらを思い出す椿。しかしすぐに冷静になり、言葉を返す。
「海はやめた方が良い。和倉にはたくさんの俳人が訪れて句を残している。それを表した御菓子はどうかと思っている」
「ちょっと地味じゃないですか」
熱くなり顔を近づけながら言い合いを始める二人であった。
――何を考えているのかわからない。目がそらせなくなって、椿のペースにのみこまれる…
やっぱり今回の仕事は引き受けるべきじゃなかったのかもしれない。胸のザワつきが
どんどん大きくなる…
ゆっくりとお風呂に浸かろうと、露天風呂にやってきた七桜。湯船に入るとなぜかそこには椿の姿が。
「どっどうして、なんでここに。今は女性の入浴時間でしょ」
「なに言ってるんだ。30分前から男性の時間だぞ」
慌てる七桜の背後からほかの男性客の声がした。すると椿が背中で七桜を隠すように立ちはだかる。
椿に隠されるように岩陰に身をひそめる七桜。
大きな椿の背中を見て、昔の在りし日の姿を思い出す七桜。
――身体が熱い。熱くておかしくなりそう…―――
私たちはどうかしている【第45話】を読んだ感想
以上、第45話のネタバレでした!いかがでしたでしょうか?
旅館の試食会は七桜に軍配が上がって良かったですよね。七桜の正体を知った椿の母は悔しそうで、今後どんな手を使ってくるのか不安もありますが、椿が七桜の味方をしてくれそうなそんな雰囲気もありました。
温泉で思わず密着することになった二人。お互いの気持を隠しながら、距離を保っていますが、その距離が少し変わりそうですね。
次回最新話が掲載されるBE LOVE6月号は2019年5月1日発売予定です。お楽しみに!