2019年4月1日発売のBE LOVE 5月号に連載中の『昭和ファンファーレ』第33話!
昭和初期、人々を魅了する一人の歌姫がいた──。
ある日、少女・小夜子(さよこ)は河原で謎めいた男性と出会い、彼に「父親」の幻想を抱く。
いつの日か、彼に声が届くように少女は歌い続けることを決意するのだが!?
単行本も大人気で、現在5巻まで発売されていますよ。
今回は最新第33話の『昭和ファンファーレ』のネタバレ、感想をまとめました。
昭和ファンファーレ【第33話】のネタバレ
互いの想いを確かめあった小夜子と浅海は、外地で会える最後の夜をともにし、心を重ね合わせた。
その後、小夜子は帰国するが空襲により蒲田が焼失。
焼け野原となった故郷の凄惨な状況に嗚咽する小夜子だったが、目の前に失踪したお母ちゃんが現れて…!?
――お母ちゃん…!伝えたいことがたくさんある。でも何から言っていいのか…
「お母ちゃん、あたし感謝しか無いよ。ありがとう。でも、嫌な思いさせてごめんなさい…」
「ごめんなさい小夜子!違うの!嫌ってなんかない!…合わせる顔がなかった…でも、でもね。それでも…あなたを想わない日はなかった」
――待っててよかった。それだけで十分。それだけでうれしい…
――ぐらっ…バタン!
「小夜子!!」
「おめでた!?」
倒れた小夜子は運ばれた診療所で、妊娠を告げられていた。
「ぜんぜん気が付かなかった?3~4ヶ月ですかね」
「小夜子覚えがあるのね?」
「…う…ん…」
――あのときの、ただ一度のあれが…
蒲田の家を焼失した二人は、友人の月子の家に身を寄せることになった。
「ぜんぜん実感ないの。大丈夫なのかな…子どもを産むってどんななのかな…」
「突然で心がまだ追いついてないのね。ゆっくり自覚していけばいいのよ。
その子はあなたと好きな相手との約束の結晶なのよ」
不安よりももっと大きな違う気持ちが湧き上がる小夜子。
「うれしい…あたしの家族…」
――浅海は喜ぶ?固まる?きっと驚いて…照れて、はにかんで笑う。あたしの家族の始まりだ。
「いい闇医者を紹介するわ。ばれないうちにさっさと堕ろしなさい」
妊娠を告げた劇団の長でもある海堂の母からは、思ってもみない言葉が出た。
「それは…私と浅海さんの仲を認めたくないってことですか?」
「あなたのために言っているのよ。あなた月子に張り合うスターになるんじゃなかったの?赤ん坊抱えてできる仕事じゃないわ。」
そう言って紹介状を置き、去って行ってしまう静代。
思い悩んだ小夜子は外に向かって駆け出していく。
「海堂さん!あたしは産みます。必ず両方つかんでみせます!それがあたしと浅海の近いですから!」
「――そう。覚悟があるならもう何も言うこと無いわね。好きになさいな」
「海堂さん、一つだけ聞かせてください。浅海を産んだこと後悔してますか」
静代はそっと微笑んで言い放った。
「後悔するなら、産んじゃいないわよ」
――あたしはきっと間違っていない。きっと海堂さんだって同じだったんだ
一方、日本に戻る命令が下った浅海は、船上にいた。
――どんな時も小夜子を想えば耐えられた。硝煙弾雨をくぐり抜けて。
小夜子に、会うんだ。
『ウーウー!敵襲だー!』
急な警報に慌ただしくなる船上。敵の船からの襲撃を受ける浅海たち。
倒壊した柱の下敷きになった部下を助け出そうと肩をかした浅海の頭上に、黒い影がせまる。
『…海堂っ!!!』
――帰るよ。君のための曲をたくさん…さよ…こ…
日本では終戦の8月15日を迎えていた。
そんな小夜子のもとに、海堂母より電話がくる。
「はい、お電話替わりました。」
昭和ファンファーレ【第33話】を読んだ感想
以上、第33話のネタバレでした!いかがでしたでしょうか?
妊娠が発覚した小夜子。愛する浅海との約束の結晶が自分のお腹の中にあると知り、一回り強くなりましたね。
浅海との再会を待ちわびる日々を過ごしますが、浅海は船上で敵からの襲撃を受けてしまいます。胸が苦しい展開になってきましたね。小夜子はどうなってしまうのか…。
次回最新話が掲載されるBE LOVE6月号は2019年5月1日発売予定です。お楽しみに!