2019年4月25日発売のKiss 5月号から連載が始まりました『東京タラレバ娘シーズン2』!
「タラレバ言っていたらこんな歳になってしまった」2020年のオリンピック開催までにはさすがに結婚していたいと焦る、アラサー3人組の倫子・香・小雪。
そんな思いと裏腹に、毎日不毛な女子会での「ああだったら」「こうなれれば」のタラレバ話を繰り返す日々。
倫子達の恋に仕事に暗中模索する姿を描いた、大人気の前シリーズに続き、シーズン2が開始!
『東京タラレバ娘』を読んでいた人も、読んでいなかった人も、楽しめる新連載です。
今回は第1話の『東京タラレバ娘シーズン2』のネタバレ、感想をまとめました。
東京タラレバ娘シーズン2【第1話】のネタバレ
令和という時代に、東京という都会で独り生きる女性が、タラレバ言いながら探しているものは・・・!?
「廣田令菜さん…じゃあ早速明日から来てください。小さい区立の図書館だから時給は安いけど、その分、暇、だから」
「ハイッ!明日からどうぞよろしくお願いしますっ」
廣田令菜、30歳。フリーター。東京出身で実家住まい。都立の普通の高校出て短大行って、就活したけどなんかハマんなくて、結局アルバイトで適当に暮らしてる。それが私のすべて。
白っぽくてスカスカの私の履歴書。1日中座ってられるバイトを探してて、近所のパート募集の張り紙を見て、図書館に務めることになりました。
「全然座れねえっ…!」
アルバイト初日。予想と違って任されるのは思い本の返却ばかり。
「ハイ返却分。…あなた、若いわね。私40だから私から見るとすごく若い…フッ」
「いやそんなこと、えーと、すいませんお名前…」
「私の名前は森田…下の名前は昭和の昭子。あなたと違って、まごうことなき昭和の女よ…。ちなみに独身よ…」
そう言って去っていったのは、面接もしてくれた女性。眼鏡をかけておかっぱの髪が特徴の森田さん。
――変な人だな…。気をつけよう。
変な人には慣れている。今までの職場にも変な人はいっぱいいる。私たちの世代はそういうの慣れてるし。もしかして私ってけっこう幸せなのかも。…彼氏いないけど。なんてタラレバ言っているうちにあの森田さんみたいに40歳になっちゃうのかな、私も。
翌日、本棚の整理をしていると、背後から急に森田さんの声がする。
「廣田令菜さん。聞きたいこと2つあるんだけど、聞いていい?」
「うわっ!なんですか、急に…」
「質問ひとつめ、彼氏いる?」
「…いません」
「第一関門クリア。じゃ、2つ目、お酒飲める人?」
その夜、令菜が森田に連れられて来たのは、とあるバー。お店のドアを開けると、カウンターにはイケメンがずらっと並んでいた。
「いらっしゃいませー、昭和の女、昭子さんだ!あれ?今日は二人?」
「おいっす。うちの職場にやっと若い女が入ったから、連れてきたヨ…」
タイプの違う4人のイケメンと普通に会話をする昭子に、状況が飲み込めない令菜。
「いらっしゃいませ~、オレたちの名前は、『よしお』です!」
「よ…よしお?…イケメンみんなよしお…?」
「ここではよしおのことを番号で呼ぶのよ…。ちなみにあたしのお気に入りは5号。」
「で?廣田令菜はなんで今日ぼーっとしてたの?」
急に距離を詰めてくる森田に驚きつつ、今朝届いた同窓会の案内が気になっていた話をする令菜。
「普通に令菜でいいですよ…小学校の時、タイムカプセルってあるじゃないですか。あれを掘り起こす同窓会の案内が来てて」
「それでなんでショックを受けてるの?会いたくない男がいるとか?」
「ぐいぐい来ますね…なんか…思い出せなかったんですよ。なんて書いたのか。私の夢、なんて書いたのか思い出せなくて。」
「…掘り起こせばわかるじゃないの」
「そうなんですけど…そういえば私夢とか、人生の目標とか何もなくこの歳になっちゃったんだなって気がついて。」
「令菜よ。オーナーの前ではその話、しないようがいいわ。今日はいないみたいだけど。」
「え、どうしてですか?」
「ここはね、男をひっかけるために来る店じゃなくて会話を楽しむ店だから。…オーナーの口グセがね…」
――カツカツカツ…ガチャ。
「みんな、おはヨーグルトメーカー!」
令菜が振り返ると、そこにはド派手な花柄のスーツに身を包んだ男性の姿が。呆然として言葉が出ない令菜。
「新しいお客さん太郎?いらっしゃいニングスター!オーナーのよしお1号です」
「1号…あ、令菜です…」
「令菜ちゃんか、キミのこと知りたいな。聞いていい?…キミの夢はなんですか?」
――何だったんだっけ――
東京タラレバ娘シーズン2【第1話】を読んだ感想
以上、第1話のネタバレでした!
東村アキコ先生が描く物語は、展開も早いし、出てくるキャラクターも個性豊かで、読んでいくとどんどんと世界に引き込まれていきますよね!
今回の東京タラレバ娘シーズン2では、新しい令和の時代に生きる30歳令菜が主人公です。
同じ職場の謎の女性、森田さんもとても気になりますよね。タイムカプセルの中に入れた自分の夢が思い出せない令菜。なんとなく生きてきた30年間に少し後悔があるのかもしれませんね。
各キャラクターの関係性、話の展開がとても気になります。
次回最新話が掲載されるKiss7月号は2019年5月25日発売予定です。お楽しみに!