2019年4月25日発売のKiss 6月号に連載中の『七つ屋志のぶの宝石匣』第34話!
舞台は東京下町の質屋、そこは色んな人が集まる、人間味あふれる場所──。
ある日、志のぶの元にブルーダイアが持ち込まれた。一方、顕が金持ちマダムから大きなダイアの鑑定を託される。この二つのダイアには、裏があって…。
「宝石×質屋」=新・二ノ宮劇場の開幕です。
単行本も大人気で、現在8巻まで発売されていますよ。
今回は第34話の『七つ屋志のぶの宝石匣』のネタバレ、感想をまとめました。
七つ屋志のぶの宝石匣【第34話】のネタバレ
志のぶの実家は、東京下町にある質屋「倉田屋」。
志のぶは宝石のオーラを見ることができる天賦の才を活かし、女子高生ながらお店に出て、宝石の鑑定をしている。
そんな彼女には、祖父が勝手に決めた婚約者、顕定がいた。
彼は名家の出ながら小さいときに倉田屋に預けられた、いわば「質流れ品」。自分以外の家族が突然いなくなった過去の事件を、鷹臣や虎徹の力を借りながら調べている。
そんな時、顕定の前に現れた謎のモデル・乃和。彼女は実業家の兄・菖蒲に対し、激しい嫌悪感を抱えていて…?そして、志のぶから飛び出した婚約解消宣言に、顕ちゃんの反応は…!?
「どういうことよ、志のぶ!顕ちゃんと婚約解消なんて、なんで勝手にそんなこと!」
「勝手に婚約させられたのはこっちでしょ。私だってもういい年頃なんだから、普通の彼氏を作ったっていいでしょう!?」
「なんで?なんで今まで何も言ってこなかったのに、今更?何かあったの?」
「…別に、なにもないよ」
――最初から最後まで、ただ顕ちゃんは自分のモノだって思ってた。その意識から間違っている。普通じゃないし、対等じゃない。一度全部リセットするところから始めなきゃ。
「志のぶちゃんに婚約解消されたんだって?」
「なんで鷹まで…」
「百合江さんから電話あったから。なんで?なんかあった?」
――あいつ、なんであのタイミングで。あの日の乃和とのこと、まるで見ていたかのように…。いや、見てたからなんだっていうんだ。
乃和があんなに嫌うなんて…何をやったんだ?あの兄さんは…。『あのダイヤ』…。
志のぶの伯父で、質屋「ディープインパクト」の社長を務める保と食事に来た顕定。
「オレも、お前もジイさんイズムを叩き込まれているだろう?だから倉田屋をお前に継いでほしかったのに。いつか帰る気はあるのか?志のぶが婚約破棄だと言い出したのは、お前を試すためじゃないのか?お前はどうしたいんだ?正直に言っていいぞ」
「僕は……倉田屋の質流れ品なので、みなさんが僕を売らない限り、僕は倉田屋さんの所有物ですよ。」
平然と口にする顕定に呆れる保。
「お前いくらだよ!?百合江が3億でも売らないんじゃないか!?」
――試す…正直、今はそれどころじゃないんだ。
食事を終え、その足で志のぶの元を訪れた顕定。
「あの合成ダイヤ、見たんだろ?他で。それどこで見たんだよ?」
――鷹さんが言うなっていったのはたぶん、顕ちゃんが乃和のことになると、冷静じゃなくなるから。私も前までは二人に嫉妬していると思われたくなくて、黙ってたけど、もう婚約者でもなんでもないから!
「じゃあ、『志のぶさん教えてください』って言って」
「はぁ?…じゃあ鷹に聞く」
「わー!話す!あたしから話します!」
「鷹の店に合成ダイヤのメレを持ち込んだ女がいるってことか。その女はダイヤを持っていなくなったんだな!?」
「そう…私が指摘した途端、逃げるみたいに…。」
考え込む顕定。するとそのままその場に横になる。
「顕ちゃん!?…あ、お酒くさい!酔ってる?」
「保さんと寿司行った…心配なんだってよ、オレたちのこと。…もう寝る、疲れた」
「えっ!ちょっとここで…」
――顕ちゃんは私の婚約破棄宣言なんてまったく意に介していないような。でも合成ダイヤのこととか色々…それどころじゃないんだよね。…ここにいる私たちは何も変わっていない気がするのにな…。
「青山菖蒲のことは、乃和に聞いてしまえよ、手っ取り早く。お前になら話すだろ。あと一押しかふた押し。何ならお前の家族の事を話してでも。」
鷹の元を訪れた顕定は鷹臣の言葉に憮然とした態度で返す。
「断る。乃和と菖蒲は関係ない。オレは彼女を巻き込むつもりはない」
「…なかなか冷静ではないな…」
七つ屋志のぶの宝石匣【第34話】を読んだ感想
以上、第34話のネタバレでした!
突然の婚約解消宣言をする志のぶに、母や伯父など周りの人間は振り回されてばかりですが、当の本人の顕定は、今はそれどころではない様子。合成ダイヤ問題をどう追いかけようかそればかりを考えています。
すべての謎の中心にいる青山菖蒲という男。これから顕定はどう探っていくのか…展開が気になりますね。
次回最新話が掲載されるKiss7月号は2019年5月25日発売予定です。お楽しみに!