2019年5月1日発売のBE LOVE 6月号に連載中の『ニコ色のキャンバス』第5話!
大阪のド田舎、絵画・彫刻・音楽・映像・漫画に舞台、“芸”というものなんでもござれの総合芸術大学を舞台に繰り広げられる変人たちの青春譚である。
瀬戸内海の小島から大学入学のため大阪にやってきた空野ニコ。入学早々、ゼミの先生・影リンと対立し、ゼミを追放されてしまう!
影リンをギャフンと言わせるため一発逆転の策を思いつくのだが!?
単行本化はまだされていません。発売が楽しみですよね。
今回は第5話の『ニコ色のキャンバス』のネタバレ、感想をまとめました。
ニコ色のキャンバス【第5話】のネタバレ
落第展に参加することを決めた西の森は、ニコと一緒に部屋で作業をしていた。すると、そこに現れたのは東郷。
「キャラクターの異なる二人の展示だから、展示会として統一感を高めるためにテーマが必要だ。テーマはズバリ『アダムとイヴ』!」
「はぁ!?」
「ゼミから追放されたキミたちはまるでアダムとイヴだ。二人の手による創世記楽しみにしてるよ」
「おい東郷!好き放題言いやがって!んなもんでアイデア思いつくか!?」
「ダダをこねてる時間はないよ。イヴのスイッチはもう入ったようだし」
振り返ると、次々にラフスケッチを仕上げていくニコの姿が。思いつくままにどんどんと書き進めていた。その姿を見て自分もと作業に取り掛かる西の森。
「おれもやるか…。…くそ、あいつはあんなに描いてるのに…思いつかない…」
昼食を取るために食堂へとやってきた二人。美月も少し顔を出したが、すぐに帰っていってしまった。
「ああ…美月さんまだ全然話せてないのに…」
「『五月展』あるから忙しいんやろ。影岩ゼミで毎年やってる展示会や!先生が推薦した生徒だけが出展できるねん。通称『エリート展』。さらに『五月展』で優秀賞とったヤツたった一人だけが、『円展』っていう日本最高峰の展示会に出展できるんや」
「へ~ニッシーモ詳しいね!…決めた!あたし『円展』出る!」
ニコの突拍子もない発言に驚く西の森。
「はあ!?…これやから世間知らずは…」
次の日、大きなダンボールを抱えて歩くニコを見つけた西の森。
「空野…!なんやそれ、もう何描くか決まったんか?」
「決まったよー!昨日テーマ聞いてビビビって思いついたの。いっぱい書きたいのありすぎて、ダンボールもらってきちゃった!」
「…いっぱい描きたいって…空野、創世記詳しいんか…?アダムとイヴ、あんなふざけたテーマで、絵ポンポン思いつくんか!?」
「…うん!あたしたち、楽園追放されたんだよ。
でもさ、追放とかある場所って楽園だったのかな?ガチガチきまりごといっぱいで、息苦しいところだったかも。やっとそこから出られて自由になったんだよ。あたしには描きたい景色がいっぱい見える!」
「…おれは…楽園におりたかった。あそこで認めてもらいたかったんやけど…お前の言うてることもちょっと分かる気するわ…。おれらの楽園を作るってことやな」
西の森はどこか晴れ晴れとした顔をしていた。
「ニコちゃんいる?」
作業部屋に入ってきたのは美月。
「うち『五月展』出してもらえるって!それでね、『五月展』と『落第展』の会期一緒やねんて!」
「わぁ!一緒の日程で絵が飾られるってうれしいね!美月さんなら『円展』にも選ばれるよ!頑張って!!」
「ありがとう!」
するとそこへ西の森がやってくる。
「おい空野!見たか!おれらも『円展』出せるかもやで!!」
西の森が見せてきたスマホには、芸大新聞の記事が。
『エリート展VS落第展?
至上最ダメの落ちこぼれに円展参加のチャンスが…!?』
「…なに、これ…」
ニコ色のキャンバス【第5話】を読んだ感想
以上、第5話のネタバレでした!
ニコの明るい雰囲気と前向きな気持ちに影響を受け、西の森も『アダムとイヴ』のテーマに沿った作品作りを始めます。
二人はキャラクターこそ似ていないですが、合わさると大きなパワーが生まれそうですよね。どんな作品が出来上がるのか、楽しみです。
また、東郷が仕掛けたフェイクニュースが芸大に流され、五月展と落第展が大きく取り上げられることになりました。いったいどんな展開になっていくのか、次回が楽しみですね!
次回、最新話が掲載されるBE LOVE7月号は2019年6月1日発売予定です。お楽しみに!