2019年5月1日発売のBE LOVE 6月号から連載が始まりました『H/P ホスピタルポリスの勤務日誌』!
不特定多数が昼夜を問わず出入りする病院、そこはまるで一つの街。
モンスターペイシェントや院内暴力、様々な問題を抱える国立H大学病院に試験的に設けられた「院内警察隊」。恋河内環巡査が、病院の安全と健康を守ります!
病院に勤務するわけあり警察官のお話です。単行化も楽しみな作品です。
今回は第1話の『H/P ホスピタルポリスの勤務日誌』のネタバレ、感想をまとめました。
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H/Pホスピタルポリスの勤務日誌【第1話】のネタバレ
「宇高竜彦警部補、恋河内環巡査、H大学病院院内警察隊に異動を命ずる。院内警察隊は初めての試み。反対派の声も多い。今後存続するかは君たち次第。期待しているよ」
「はいっ!」
――恋河内環、とにかくやります!!
20✕✕年、H県警察本部村上衛地域部長の強い意見により、全国に先駆け国立H大学病院に試験的に、院内警察隊が設けられた。
環が院内の見回りを行っていると、床が濡れている箇所があり思わず転びそうになってしまう。
「す、すみません…飲み物こぼしちゃって…神経難病で身体の自由がきかなくて…」
「あっ気にしないでください。院内警察隊の恋河内環です!事件があったらいつでも院内警察に…」
――キャーーー!!
突然院内に悲鳴が響く。急いで悲鳴が聞こえた場所に駆けつけると、診察室の中に脅迫文があったとのこと。
見ると、殴り書きのような文字で『松田政近 許さない 死ね』と書かれた紙があった。
その場にいた看護師は怯えているが、もう一人の医師は動じていない。
「いたずらに決まってます。本気ならいきなり私を殺せばいい」
「でも捜査しないと、脅迫状を置いた方法もわかりませんし…」
「ふん…警備員の方がちゃんと働いてくれる。院内警察など不要です!」
――松田政近。反対派…院内警察初の『事件』絶対に犯人を挙げてやる…!
翌日。松田政近の周囲を警戒する環。あやしい人間はいないどころか、患者からも尊敬されている様子を見て疑問が募る。そんな中、昨日も院内で見かけたフードを被ったマスク姿の男の存在に気がつく。患者ではないその男を犯人とふむ環であった。
院内交番にて上司の宇高と話をする環。
「そういえば、もう一人くる新人って誰なんですか?」
「ええと…警察学校でもすごい成績とか…。…君は、本当はここ、病院で仕事するのは嫌なんだよね。上司として君の経歴は知っている。この病院で柔道をあきらめる選択をせざるを得なくなった、病院はそんなトラウマがある場所…だよね」
「あ…でも…私は逃げたりしません!」
「あの!すいません!警察の方、ちょっといいですか?」
交番を訪れた一人の医師から、ナイフを持った人を見たという情報を受け、二人は急いで現場へと向かう。
――いた!あのフードを被ったマスク男!
「私は警察官!病院の健康は、私が守る!」
そう言って男に飛びかかり、背負投を決める環。
「ナイフを出しなさい!!」
そう言ってナイフを探すも何も出てこない。すると、倒された男が叫ぶ。
「…ナイフ?誰かが持ち込んだんですか?このままじゃ松田先生が危ないです!」
松田先生がいる診察室へと急ぐ一行。すると松田先生の背後に迫るナイフを持った人の姿が。
「あなたが脅迫状の犯人ね。観念なさい!」
――カラン…
「この手の震え…?…山内さん…?」
犯人は神経難病を抱えていた山内さんであった。脅迫状の文字は殴り書きではなく、そう書くことしかできなかったのだ。
「こんなにつらいのに、先生は話を聞いてくれなくて…先生は診察中に脅迫状を置いたのに、気付きもしなかった…もし先生が気づいてくれてれば…私は…」
「…私は誰も信じられないんだ…」
数日後。院内交番で事件が示談に終わったことを聞いた環。
――なんだかわからない。もやもやする。大切なことが見えていないような…
「失礼します。遅くなりました」
その声と共に、一人の男性が院内交番に入ってきた。その男性は事件当日、環が不審人物と思い込んでいた人物であった。当日は潜入捜査をしていたという。
「この度病院警察隊に配属されました。新人の福士令生です。」
「福士くん…さすがね!警察学校ですごい成績だったのよね!」
「あはは、皮肉ですか?たしかにすごい成績でしたけど…」
「すごいけど…それは“ひどい”の意味だからね、恋河内さん?」
――え…もしかして、この院内警察隊って、落ちこぼれ集団なんじゃ…
このメンバーで、病院の健康を守れるの~!?
H/Pホスピタルポリスの勤務日誌【第1話】を読んだ感想
以上、第1話のネタバレでした!
病院内に設置された院内交番で働く、女性警察官が主人公のお話です。今までにない試みをテーマにした漫画ですね。どんなストーリーが描かれていくのか、とても楽しみですね。
環も病院にトラウマを持ちながら働いています。そのトラウマが今後きっと働くうえでキーワードになってくると思います。
次回最新話が掲載されるBE LOVE7月号は2019年6月1日発売予定です。お楽しみに!