2019年4月25日発売のKiss 6月号に連載中の『ながたんと青と』第15話!
昭和26年、京都。老舗料亭の娘・いち日は、戦地から還らなかった夫に、包丁を遺された。
ホテルの厨房に入り、西洋料理の世界で自立していくと決意していたのに、34歳の今になって19歳との縁談がもちあがり──。
戦後京都の料亭が舞台の、 美味しく麗しい恋物語です。
単行本も大人気で、現在2巻まで発売されていますよ。
今回は第15話の『ながたんと青と』のネタバレ、感想をまとめました。
ながたんと青と【第15話】のネタバレ
周とともに企画した試食会の成功で、客足が戻ってきた「桑乃木」。忙しくなったいち日の誕生日を祝うため、大阪のレストランを予約した周。その夜、ふたりは「子供をつくるため」床をともにしたが、うまくいかない。その頃「桑乃木」に伯母が連れてきたのは――。
うちは今、途方にくれています。周との旅行から帰ると、伯母と小さな子どもが出迎えてくれました。
「かわええやろ?小学1年生や。元々の生家が丸川と縁のある家柄なんやけど、戦争でご両親が亡くなってなぁ。親類に預けられてたんやけど、その家にも男の子が生まれたらしくて…」
「――つまり、養子に連れてきたってこと!?」
「何を今さら~、養子を探してるってそう言うたやろ?あーこれで安心やわ。ほなまた明日くるわ」
部屋には周といち日、男の子が残される。
「ええと…お名前は?」
「おかべ…みちや…です」
お互いに緊張してか会話がうまく続かない。周といち日は部屋の外に出て、二人でみちやの処遇について話し合う。
「こういうのは…直感やと思うんです…。うちかて育てられる自身なんて全くないけど、この子を今帰してまうよりは後悔が少ないと思うんや…」
「いち日さんがそうしたいなら――…」
みちやを引き取り、養子として迎えることを決めた二人。これで二人は子作りをしなくても良いことになり、少しほっとした感情もあったようだ。
次の日。いち日は仕事へ行き、周とみちやは二人で過ごすことに。
コロッケが好きだというみちやのリクエストで、お肉屋さんに買いに行くも売り切れており買えず。代わりにコロッケのレシピをお店の人から受け取った周は、自ら作ることを決める。しかしできあがったコロッケはボロボロで決して食べられるようなものではなかった。
二人が卵かけご飯の食事を済ませていると、いち日が帰宅する。いち日は台所に残されたコロッケの失敗作をアレンジし、チーズクリームコロッケを作り直した。
「チーズクリームコロッケです。めしあがれ!」
恐る恐る一口食べたみちやは、あまりの美味しさに目を輝かせる。すごい勢いでバクバクと食べ始め、あっという間に食べきってしまった。
「あっあのね、こっこんなにおいしいの、はじめて!」
「ほんまに?よかった~」
みちやの可愛らしい一面に、思わず顔を見合わせて微笑む周といち日であった。
みちやの提案で、今日の夜は3人で布団を並べ一緒に寝ることになった。
「みちやくん、これからは『みっくん』て呼んでもええ?」
「ふ…ふたりのことは?お父さん?お母さん?」
「おじさん、おばさんでもええし、いち日さん、周さんでもええよ」
「うちはお店をやってるから、継いでくれたら嬉しいけど、10年くらいたってここにおるのが嫌になったら、出てってもええからな」
次の日、周の元に大阪の兄から電話がくる。養子のことを聞き、電話をかけてきたようであった。
内容次第によっては援助を打ち切るとの言葉に、一度大阪に帰って話し合いをすることを余儀なくされた周。帰宅したいち日にその話を伝える。
「大阪に帰る!?」
「みちやのことが兄の耳に入ったそうで。いい機会ですし、一度しっかり話してこようと思います」
「正月までには戻りますので、ご心配なく」
みちやと二人、家で周の帰りを待つことになったいち日は、なぜか少しの不安が心から抜けなかった。
ながたんと青と【第15話】を読んだ感想
以上、第15話のネタバレでした!
いきなりの養子登場にびっくりしましたね。とても可愛らしい男の子をいち日は積極的に引き取りたいと申し出ます。
まだ学生の身で父親になることを少し渋る周でしたが、いち日の想いを受け入れ、みちやは二人の養子となることになりました。
周は援助をしてくれている大阪の兄の元へ話し合いのために出かけますが、ちゃんと家に帰ってくるのか、いち日は不安に感じています。次回どんな展開になるのか、楽しみですね。
次回最新話が掲載されるKiss8月号は2019年6月25日発売予定です。お楽しみに!