2019年6月1日発売のBE LOVE 7月号に連載中の『ちはやふる』第216話!
2016年に映画化された話題作で、2019年10月からはアニメもスタート!
まだ“情熱”って言葉さえ知らない、小学校6年生の千早。
そんな彼女が出会ったのは、福井からやってきた転校生・新。大人しくて無口な新だったが、彼には意外な特技があった。それは、小倉百人一首競技かるた。
千早は、誰よりも速く誰よりも夢中に札を払う新の姿に衝撃を受ける。しかし、そんな新を釘付けにしたのは千早のずば抜けた「才能」だった…。
まぶしいほどに一途な思いが交差する青春ストーリーです。
単行本も大人気で、現在41巻まで発売されていますよ。
今回は第216話の『ちはやふる』のネタバレ、感想をまとめました。
ちはやふる【第216話】のネタバレ
スーツケースが入れ替わってる――!!?
「お母さん…明日着る着物が…ない…
千早は部屋から飛び出し、急いで姉へと電話をかける。
「お姉ちゃん!いまどこ!?私のスーツケースあるよね!?そっちにあるんだよね?」
廊下で大きな声で電話をする千早の声に気が付き、部屋から新や菫が出てくる。
「ち、千早、どうしたんや?」
「綾瀬先輩?」
「え!?スーツケースが入れ違ってて、着物が佐賀に行ってる!?」
「佐賀から博多までいまから行ってももう、京都まで行く新幹線はないって…朝イチの新幹線でも間に合わない…。もしもし、なんで佐賀に行ってんのよ、お姉ちゃん!」
「知らないわよ!だいだい悪いのはパパでしょ!?」
「全部準備してたんだよ!全部そっちにあるんだよ!?下着もダディもお守りも、宮内先生の襷も…お母さんが買っ…買ってくれた私の着物も…」
電話をしながら涙を流し始める千早。そんな千早に姉がしっかりとした声で言葉を返す。
「わかってるよ。今車飛ばしてもらって博多に向かってる。高速バスに乗って、電車に乗り換えて、えーと7時半には京都駅に着く。8時過ぎには届けるから!…それで間に合う?千早」
「…間に合う、間に合うよ!お姉ちゃん」
「じゃあ早く寝ろ!!」
「間に合いそうなんですか?お姉さん」
「夜行バスで来てくれるって…」
「すごいですね!でももし間に合わなくても、大江先輩からの借り物の着物があるから、大丈夫ですよ、先輩!」
姉の助け、後輩たちの励ましでようやく落ち着いた千早は、ホッとして涙を流す。
「…よかったな、千早。眠れるか?…おやすみ」
――外には雪が舞う。
いにしえと今日が桜でつながる。桜のような雪でつながる――
1月5日8時。外は一面の雪が積もっていた。
「なんじゃーー!この雪はーー!!」
朝起きた千早は一変した外の景色を見て、急いで姉に電話をかける。
「お姉さんいまどこーー!?」
「…雪で電車が速度規制で、今まだ大阪と京都の間…間に合わないよね…」
「……。大丈夫、お姉ちゃんありがとう。何時でもいいから持ってきて」
8時15分。近江勧学館到着。挑戦者控室にて和装に着替える。
予備の着物の袴の丈をなんとか微調整し、形に整えた千早。
――かなちゃんがくれた足袋。かなちゃんが貸してくれたコート。かなちゃんの着物。
いつの間にか身体に馴染むようになった着物…。
――お姉ちゃんもお父さんも、原田先生も坪口せんも間に合わない。
かなちゃんも机くんも、肉まんくんも、太一もいない。
だけど…
みんなの全部を私に詰めたよ。見ていて、私の今日を――
ちはやふる【第216話】を読んだ感想
以上、第216話のネタバレでした!
まさかの姉とスーツケースが入れ替わり、用意した着物が手元にないことに気がつく千早。
姉が夜行バスで届けてくれることになったが、天候の悪化で当日の朝には間に合わず。後輩のかなちゃんの予備の着物を着てクイーン戦に臨むことになった千早。
借り物で全身を包む千早ですが、それが逆に、みんなを思い出させ力を分けてくれるように感じることができました。
きっと良い勝負を迎えてくれることでしょう。いよいよ次回はクイーン戦の始まりです!
次回最新話が掲載されるBE LOVE8月号は2019年7月1日発売予定です。お楽しみに!